乳歯の成長に合わせた離乳食の4ステップ!|豊橋市の小児歯科・豊橋キッズデンタルクリニック

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乳歯の成長に合わせた離乳食の4ステップ!

こんにちは!子どもの笑顔を守る小児歯科医の中野です!

今回は、初めての離乳食で何もわからず不安、月齢表通りにあげたいけど、生え方に個人差があり、本当にあげても良いのか迷っている方、離乳食をすでに始めているけど、進め方に自信が持てない方向けのお話です。

実際に、離乳食っていつから始めればいいの?とか、歯が生えてないけど大丈夫?って、不安に思う方が本当に多いんです。

当院にいらっしゃる保護者の方からも、「量はどれくらい?」「硬さはどのくらい?」といった質問をよくいただきます。

離乳食には月齢ごとの目安はあるんですが、子どもの成長にはすごく個人差があるんです。

月齢表通りに進めようとすると、その子に合わない食べ物を与えてしまうこともあります。

大切なのは今のお子さんのお口の状態に合わせることですね。

離乳食は栄養をとるだけでなく、歯の成長やお口の発達とも関わってきます。

ですので今日は0歳から1歳の赤ちゃんの乳歯の成長に合わせた離乳食の進め方を解説していきます!



離乳食を始めるタイミング(生後5〜6か月ごろ)

まずは、離乳食を始める時期についてです。

一般的な目安でいうと生後5〜6か月になります。

この時期はまだ歯が生えていない赤ちゃんが多いですが、舌や唇の動きが発達してきて、食べる練習を始められるんです。

なので目安としては首が座って、食べ物に興味を示し出したらあげるようにしましょう。

最初はほんの一口からでいいんです。

にんじんやおかゆをペーストにして始めるママさんが多いです。

歯ぐきで押しつぶせるので、歯がなくても大丈夫です!最初はなめらかなペースト状からスタートしましょう。

この時期に無理に量を増やそうとすると、かえって嫌がってしまうこともあります。

ここで大事なのは母乳やミルクがまだメインであるということです。

離乳食はあくまで食べる練習として考えるようにしましょう!

では次に上下の前歯が生えてきたとき、月齢でいうと大体生後7〜8か月ごろの食べ方について見ていきましょう。



前歯が生えてきたら(生後7〜8か月ごろ)

この時期になると「どんな食材を増やせばいいですか?」ってママさんたちからよく聞かれます。

まだ不安でペーストばかりにしている方も多いです。

前歯が生えてくると、舌でつぶす動きが上手になってくるんですね。

少し形のあるやわらかい食材に挑戦してみても大丈夫です。

やわらかく煮たにんじんやかぼちゃを小さく切ってあげるのがおすすめになります!

この頃から卵や乳製品を試すママも増えてきます。

ただアレルギーが心配で「どの順番であげたらいい?」と私もよく相談を受けるんですが、そういう時は一種類ずつ、少量から始めてみるのが安心ですね。

固さの目安に関しては指で軽く押してつぶれてしまうくらいがちょうどいいでしょう。

無理にどんどん固くしていくのではなく、お子さんの反応をしっかり見ながら進めていくようにしましょう。

では次に、前歯がそろってきた時、月齢でいうと大体9〜11か月ごろの食べ方を見ていきましょう。



奥歯がまだない時期(生後9〜11か月ごろ)

9〜11か月ごろになると、上下の前歯がそろってきますが、奥歯はまだ生えていません。

そのために、この時期の食べ物は歯ぐきでつぶせる柔らかさが基本です。

やわらかく煮たうどんや豆腐、バナナなどが良いですね。

また、この頃は手づかみ食べをしたがる子が増えてきますよね。

自分でつかんで口へ運ぶという経験は、お口の動きや全身の発達にとっても大事になってくるので、多少散らかっても怒ったりせず大事にしたいですね。

ママからも「散らかって大変…」とよく相談を受け、作るのも片付けるのも大変なんですが、自分で食べる力につながるので応援したいところですね。

ただし、まだすりつぶす力はあまり強くないので、大きな塊のものや丸のみしやすい食材には注意してあげましょうね。

特にぶどうの粒やナッツ類は誤嚥のリスクがあるのでなるべく避けるようにしましょう!

それでは、奥歯が生えてくる1歳ごろについてお話しします。



奥歯が生えてくる1歳ごろ

1歳を過ぎると、奥歯(第一乳臼歯)が生えてきます。大人の食べ物も少しずつ噛めるようになってきますね。

この頃になると大人のごはんを取り分けて食べさせてもいいですか?とよく聞かれます。

塩分や味付けを薄めにすれば安心ですね。

野菜はやわらかく煮て細かく切ったりだとか、ご飯は柔らかめから普通の固さへ移行する、パンは耳を避けて小さく切る。

このあたりを意識できると良いですね!

奥歯が生え始めると、子どもは噛む感覚というのを学び始めるんですね。

もちろん始めはうまくいくことばかりではないんです。

最初は食べ物を口にためてしまったり、吐き出してしまう子もいますが、それも自然なことなんです。

繰り返し練習していく中で、少しずつ上手に噛めるようになります。

ここまでは乳歯の成長具合とおおよその月齢についてお話ししてきましたが、最後にですね、歯の成長と離乳食の大事な関係についてお伝えしたいと思います。



歯の成長と離乳食の大事な関係

離乳食を進めるうえで大切なのは、栄養をとるだけではなくて、お口を育てるという意識が大切になってきます。

噛む力、飲み込む力、唇を閉じる力。

これらは食べ方を通して発達していくんですね。

ママたちから「柔らかい食べ物ばかりあげているけど、このままでいいのかな?」っていう不安の声をよく聞きます。

喉に詰まらせないようにとか、よく食べてくれるからつい柔らかいものばかりになってしまう…そんな理由が多いんですよね。

柔らかい食べ物は確かに食べやすいですが、それだけでは噛む練習にはなりませんね。

歯の生え方に合わせて、少しずつ固さや大きさを変えていくことがとても大切になってくるんです。

栄養だけじゃなくて「どう食べるか」を意識してあげることが大事なんです。

これができると、自然に噛む習慣や飲み込む動作が育っていって、その結果将来的に歯並びが良くなったり虫歯の予防にもつながっていきます。



まとめ

今日はお子さんの歯の成長に合わせた離乳食の進め方についてお話ししました。

月齢表通りじゃなくて、「うちの子のペース」で進めましょう!

大切なのは、その子のお口や体の成長に合わせてあげることです。

栄養をバランスよく食べさせるだけでなく、食べ方を通してお口を育てることが、将来の歯並びや虫歯予防にもつながります。

離乳食は赤ちゃんにとって食べる練習であり、家族にとっても楽しい時間ですよね。
焦らずにお子さんのペースを大切にしながら進めていきましょう!

それでは、また次回のブログでお会いしましょう!またね〜!

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